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フラットな関係が心地いい。自然体で結ばれた"同い年婚"

今回の主人公は、41歳同士のカップル。ふたりの間には、同い年だからこそ生まれる、心地よい関係性がありました。無理をせず、背伸びもせず、ありのままの自分でいられるお相手。それは、長い人生を共に歩む上で、何よりも大切な条件なのかもしれません。お互いにそう思えるお相手と結ばれた、ふたりの成婚ストーリーです。

出会ったお二人のプロフィール

陽太さん

  • ご年齢:41歳
  • 居住地:長野県
  • ご入会:2023年 4月
  • 利用店舗:長野店

30代後半になり身近に出会いはなくなっていったが、仕事にまい進していた陽太さん。アプリなどでも婚活はしていなかったが、40歳を目前にして漠然と「この先を一緒に過ごせる人が欲しいな」と思った。たまたまオーネットのホームページから結婚診断チャンステストを受けたのをきっかけに、39歳で入会を決めた。

春奈さん

  • ご年齢:41歳
  • 居住地:静岡県
  • ご入会:2022年 8月
  • 利用店舗:静岡店

山梨県出身の春奈さん。隣の静岡県に転勤の辞令が出たタイミングで、当時お付き合いしていた方と別れてしまった。「このまま、ひとりでもいいかな」と思いながら1年が経ったころ、母親の病気が発覚。それをきっかけに「親を安心させたい」という気持ちから婚活を決意した。オーネットで結婚した知人がいたため、38歳の時に入会を決めた。

掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名は活動時の居住地です

“少しの勇気”と“新年の決意”がつないだ「縁」

入会後、オーネットへの入会の決め手にもなったという、お互いの条件がマッチした方が紹介される「両想いマッチング」を利用して、アドバイザーのアドバイス通りに自分からも申し込み、積極的に活動していたという春奈さん。その中で5人ほどお会いした方はいたものの、お付き合いには至らなかった。
年齢が1つ上がるたびに、出会いが少なくなっているのを肌で感じ、気持ちが沈んでしまうこともあったという。そんな時は、婚活を始めたきっかけである「親を安心させたい」という気持ちを思い出しつつ、「大勢にモテなくてもいい、ひとりだけ見つければいいんだから」と自分に言い聞かせながら活動を継続していた。

春奈さんの入会から遅れること約8カ月、陽太さんが入会した。仕事が忙しかったため、できる時にマイペースに活動していた陽太さん。「そう簡単にうまくいかないだろう……」と予測していたものの、なかなかお申し込みにOKがもらえずに活動から気持ちが離れてしまいそうになることも多かったという。ただ、そんな時は決まって良いタイミングでアドバイザーから状況確認やイベントの誘いがあり、なんとかモチベーションを保って活動を続けてこられたという。春奈さんに会うまでに4~5人の方にお会いできたが、ほとんどが3回目につながらず、お付き合いには至らなかった。

ふたりのお話し掲示板の開設は2024年1月中旬。春奈さんの“ちょっとひとこと”を見て、話しやすそうな印象を受けた陽太さんが「両想いマッチング」経由でお申し込みをした。「住んでいる場所が遠いからどうかな……」と心配していた陽太さんだったが、春奈さんからはOKの返事が返ってきた。
その時、年が明けて気持ち新たに頑張ろうと思っていた矢先だったという春奈さん。静岡と長野で少し離れてはいるものの、年上の方からのお申し込みが多い中、同い年の陽太さんからのお申し込みに「何か縁があるかも」と感じてOKしたという。

掲示板の開設後、今日あった出来事などたわいない話をしたというふたり。そんな春奈さんとの会話は、陽太さんの予想通りとても楽しかったという。やりとりが1日1往復程度で何日か続いた後、陽太さんが春奈さんを初顔合わせに誘った。
「誘ったはいいものの、ふたりの家はだいぶ離れている。どこで会えばいいんだろう……」そんな戸惑いがあった陽太さん。それを察した春奈さんが、ふたりの中間地点でもあり、陽太さんが仕事で行ったことがあると聞いた山梨のエリアにあるカフェを提案してくれたという。
「そういう所にすぐ気が付いてサッと提案してくれる所が、すてきだなと感じました」と陽太さんは振り返る。

自然体のままで惹かれ合うふたり

掲示板開設から2週間後の2月上旬、ふたりは山梨のカフェで初顔合わせをした。
お互いの第一印象については、「すごく緊張していたんですが、春奈さんは掲示板でお話しした時と変わらず、とても話しやすかったです」と陽太さん。
春奈さんは「陽太さんは、私が話したことをちゃんと聞いた上で受け止めて返してくれて、すごく聞き上手な人だなと思いました。ただ、陽太さんの仕事は営業職。もしかして誰にでもそれができる器用な人なのかな? と、その時はまだ半信半疑でした」と振り返る。
初顔合わせで、ランチを食べながら約3時間を共に過ごしたふたり。仕事や趣味の話、お正月の過ごし方などたわいない話で盛り上がったが、少し踏み込んだ結婚に関する価値観の話などはできなかったという。ただ、初顔合わせが終わったころにはふたりともが「もう一度会いたいな」と好印象を抱いていた。

2回目のデートは、同2月後半。初顔合わせの時に春奈さんが話していた山中湖近くにあるラーメン店に行ってみたいと、陽太さんがデートに誘った。そのお店は有名店だけに長蛇の列で1時間近く並んだが、ふたりの会話は途切れなかったという。その後、山中湖周辺を散歩して、春奈さんの好きなケーキ屋さんに行ってケーキを食べた。そんな半日デートを通して春奈さんは、行列にも一緒に並んでくれ、店員さんへの対応も丁寧、話もきちんと聞いてくれる陽太さんは、本当にいい人だと分かったという。陽太さんに対する「営業職だから聞き上手なだけなのかも……」という春奈さんの心配はこの日に払拭された。

陽太さんに好印象を抱いてはいたものの“恋人っぽい空気”を出すことが苦手で、自分からそういうふうには振る舞えなかったという春奈さん。陽太さんも楽しいと感じてくれているのは伝わってきていたものの、「それが“恋人になりそうな予感”のようなものなのかは全く読み取れなかった」と春奈さんは振り返る。

しかし陽太さんは、春奈さんのその“恋人っぽい空気”ではなく、自然体でフラットな様子が逆に良かったと振り返る。「この先のことを考えると、そういう春奈さんだったからこそ、この先もずっと一緒にいる未来が想像しやすかったんです」と陽太さん。
春奈さんにはあまり伝わっていなかったが、陽太さんはこの日のデートを通して「この人とお付き合いしたい」と感じていた。この日の帰り道、ふたりはLINEの連絡先を交換した。

2025年2月 結婚式当日

不意打ちの告白と、試されたふたりの絆

3回目のデートは、その数週間後の3月上旬。陽太さんの住む長野県松本市に春奈さんが、2時間半かけて車で出向いた。前の彼氏と別れて落ち込んでいた時に職場の方にもらった、縁結びで有名な長野の神社のお守りを返したかったこともあり、春奈さんが松本に行くことを提案した。
ふたりはお昼にそばを食べ、松本城や博物館、神社に行き松本観光を楽しんだ。その日の夕方、帰り際に「ちょっと話しませんか?」と陽太さんが車を停めて話を切り出した。少しの雑談の後、陽太さんが「お付き合いしませんか?」と春奈さんに伝えた。
「他の人とお会いしているかもしれないし、早く自分の気持ちは伝えておかないと、と思って告白しました」と陽太さん。一方、今日告白されるとは予想していなかったという春奈さん。驚きと恥ずかしさで慌ててしまい「はい、よろしくお願いします」と伝えたつもりだったが、陽太さんに伝わっていなかったという。
「確か『ありがとうございます』と言われて、あ、タイミングがまだ早かったかな? 困らせてしまったかな、と思いました。でも、次の約束もできたし、嫌がってはいないんだろう……と自分を納得させました(笑)」と陽太さん。

それからも、ふたりは定期的に会い、電話もするようになった。陽太さんは「付き合っているということでいいんだよな」と徐々に確信していったという。しかし、お付き合い開始から3カ月が過ぎたころ、陽太さんは突然、春奈さんと連絡が取れなくなってしまった。
「昨日の夜まで連絡していたのに、次の日から急に連絡が取れなくなってしまって……。あらゆる可能性を考え、心配になりました。やっぱり付き合っていなかったのか? とか、病気で入院したのかもしれないとか。携帯が壊れたというのも頭には浮かんだのですが、可能性として薄いと思ってしまいました」と陽太さん。

急に携帯が壊れ、パソコンも持っておらず、仕事もあって身動きが取れなかったという春奈さん。ただ、陽太さんとはその翌々日に会う約束をしていたため、「心配しているとは思いつつ、携帯が壊れたと気が付いてくれるだろう……」と願い、とにかく待ち合わせの場所に行ってみようと思っていたという。

約束の当日。待ち合わせ場所で春奈さんの顔を見た瞬間、とにかくホッとしたという陽太さん。その時に、自分の中での春奈さんの存在の大きさにも気が付いた。この事件をきっかけに、陽太さんは春奈さんとの結婚を具体的に意識し始めたという。
春奈さんも「来なかったらどうしよう……愛想を尽かされていたらどうしよう」と思っていた。ただ、自分の想像以上に心配してくれていた様子の陽太さんを見て、陽太さんの愛情を実感することができたという。

2つの伝える勇気がつないだ未来

付き合っている当時、自分との結婚を迫っているようなプレッシャーを与えてしまうのではないかと懸念して「成婚退会をいつするか」といった具体的な話は切り出せなかったという春奈さん。ただ、陽太さんの価値観は知りたかったため、「結婚後の休みの日はどう過ごすのが理想?」「将来的にはどこに住みたい?」など、陽太さんの将来設計を知るための質問を会話の中に少しずつ織り交ぜて把握していくよう努めていたという。

付き合って5カ月が経った8月。春奈さんは陽太さんを実家の両親に紹介した。結婚するとは決まっていなかったものの、紹介したことで両親はもう結婚すると思い込んでしまっていたという。そんな両親からのプレッシャーもあり、春奈さん自身も「そろそろプロポーズしてもらえるのかな? この先どうなるんだろう」と不安に思い始めていた。
陽太さんも、春奈さんの両親にあいさつをした時点で結婚の意思はあったものの、どのタイミングでどうプロポーズをしたらいいかと悩んでいた。

10月初旬になり、今度は陽太さんの両親にあいさつをしに行くことが決まった。春奈さんは「さすがに陽太さんのご両親に会う前にはプロポーズしてくれるかな……」と期待していた。しかし、あいさつの1週前のデートでも、陽太さんから将来に向けた言葉はもらえなかった。そこで、勇気を出して「この先私たちはどうしていく?」と陽太さんに問いかけたという。
「けんかというか……私が一方的に怒ってしまった感じです。自分の思っていることはちゃんと伝えないといけないと思って、なかなか伝えにくいことではあったんですが、勇気を出して聞きました」と春奈さん。

もともと、陽太さんは次の週の春奈さんの誕生日にプロポーズをしようと思い、誕生日プレゼントとは別にプロポーズリングを準備していた。しかし、春奈さんの言葉にハッとした陽太さんは、誕生日デートの朝、車の中で「おはよう」のあいさつと共に、プロポーズリングの箱をパカッと開けて「結婚してください」とプロポーズした。春奈さんは、陽太さんがちゃんとプロポーズを計画してくれていたことが分かり、ホッと安心したという。
「告白の返事の失敗を繰り返さないように、今度はしっかりと『こちらこそ、よろしくお願いします』と明確に答えました(笑)」と春奈さん。「今度は明確に回答を受け取りました(笑)」と陽太さん。その後、ふたりは2025年2月に結婚式を挙げ、3月に入籍した。

あらためてお相手の好きなところについて聞いてみると、春奈さんは、「ハプニングも一緒に笑って楽しんでくれたり、私が前に好きだと言ったお菓子をデートの時に車に用意してくれていたりと、常に私を気遣ってくれる優しいところが好きです」と話す。陽太さんは春奈さんに対し、「仕事とかでもいろいろ大変なこともあると思うのですが、あまり暗い表情を見せずいつも明るく振る舞ってくれるので、一緒にいて元気になれるところです」と話す。

同じ時代を生き、同じ感覚で笑い合えるふたり。波長やテンポがぴったりと合うからこそ、一緒にいる時間が心地よく、何げない日常さえも特別に感じられるのだろう。ふたりが理想とするのは、「どちらかが無理をするのではなく、自然とお互いのために頑張れる関係」だという。これから先、喜びも、困難も、すべてを分かち合いながら築いていく家庭は、きっと温かく、幸せに満ちたものになる──ふたりの空気感からそう確信することができた。

2025年3月 新居の近くの諏訪湖で引越し記念に

アドバイザーメッセージ

「あの時行動したから……」今がそのタイミングかもしれません!

春奈さんは、こまやかな気遣いを忘れない魅力的な方。いつも、お相手に求めるだけでなく、ご自身がお相手のために何ができるかという視点で向き合っていました。また、お互いの価値観が合うということを大切に考え、「まずはお会いしてみる、会ったからこそ出る答えがある」と積極的に会うということを実践されたことが成婚のポイントだと思います。

成婚退会される方が必ずおっしゃるのが「あの時行動したから、この出会いがあった」という言葉。少しでもタイミングが違えば会うことのなかったおふたりが、この先の人生を共にするパートナーとなる。ご縁の不思議さを感じずにはいられません。ぜひ、そのタイミングを逃さないでください。
ゴールが見えないとき、頑張り続けるのは苦しいことかもしれません。そんな時こそアドバイザーにご連絡ください。「新たな出会いが楽しみ!」──そう気持ちを切り替えていただけるよう、いつでも力になります。(静岡店アドバイザー)

記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです

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